説明文はなんとか書けた。写真も撮った。あとは値段を入れるだけ。
……なのに、そこで止まる。
相場を調べようと検索してみると、同じような商品が1,200円だったり、800円だったり、2,000円だったり。見れば見るほど分からなくなって、結局その日は出せませんでした。私はこれを何度もやっています。
いま思うと、値段が決められなかったのは、なるべく高く売ろうとしていたからでした。目的を変えたら、3分で決まるようになりました。
この記事では、私が実際にやっている値段の決め方を、そのまま書きます。高く売るための記事ではありません。家からモノを減らすための値段の付け方です。
値段が決められないのは高く売ろうとしているから
値付けの記事を読むと、たいてい「相場を調べましょう」と書いてあります。私も調べました。調べたのに決まりませんでした。
原因は調べ方ではなくて、その手前にありました。決めようとしている「正解」が、そもそも存在しないものだったんです。
相場を調べるほど迷う
メルカリで同じような商品を検索すると、値段はバラバラです。
状態も、付属品の有無も、出品した時期も違うので当たり前なんですが、並んだ数字を見ていると「どれが正しいんだろう」と考え込んでしまいます。
そのうち「もう少し調べてから決めよう」となって、そのまま下書きに戻る。調べる時間が長いほど、出品は遠のきます。
「損したくない」が手を止める
安くつけたら損をする気がする。かといって高くつけて売れ残るのも嫌だ。
この2つのあいだで止まっていました。1円でも高く売りたいという気持ちがあると、決めた値段がいつまでも不安なままです。
目的は高く売ることじゃない
あるとき、自分に確認しました。私は何をしたかったんだっけ、と。
答えは家からモノを減らすことでした。子どもが着られなくなった服を、家から出したかっただけです。それなら、100円高く売れたかどうかは、正直どうでもよかったんです。
そう決めた日から、値段で止まらなくなりました。
私の値段の決め方
いまは3ステップで決めています。慣れると本当に3分ほどです。
特別なツールも、有料のサービスも使っていません。メルカリのアプリの中だけで完結します。
画像検索で同じ商品を探す
まず、メルカリの検索窓にあるカメラのマークから、写真で検索します。
商品名が分からないときに特に便利です。子ども服のタグを見ても、ブランド名が読めなかったり、正式な商品名が分からなかったりしますよね。写真を撮れば、似た商品が並んで出てきます。
商品名が分かっているものは、そのまま文字で検索しても大丈夫です。
売り切れだけを見る
ここがいちばん大事なところです。
検索結果を、「売り切れ」だけに絞り込みます。
いま出品されている商品の値段は、売れた値段ではありません。誰も買っていない値段です。それを参考にすると、売れない値段をつけることになります。
見るべきなのは「実際にこの値段で買った人がいた」という記録のほうです。
そこから1円〜100円下げる
売り切れの商品がいくつか見つかったら、その値段から1円〜100円だけ下げて設定します。
大きく下げる必要はありません。同じ値段で並んでいるなら、少し安いほうが選ばれやすい。ただそれだけの理由です。
ここで長く考えないことにしています。迷ったら安いほうにする、と決めておくと手が止まりません。
送料は先に引いて考える
値段を決めるときに、もうひとつだけ確認していることがあります。送料です。
メルカリは基本的に出品者が送料を負担します。売れた金額がまるごと手元に入るわけではありません。ここを見落とすと、あとでがっかりします。
手元に残る額を先に見る
私は値段を決める段階で、送料と手数料を先に引いて考えます。
たとえば650円で売れた子ども服の場合、手数料が65円、送料が215円。手元に残るのは370円です。
先に引いて考えておくと、売れたあとに「あれ、こんなに少ないの」とならずに済みます。
ほとんど残らなくてもいい理由
正直に書くと、手元にほとんど残らないこともあります。
うちにあったのは、夏休みにクワガタを飼うために買った昆虫ゼリーでした。クワガタは夏休みのうちに死んでしまって、ゼリーだけが残りました。1袋6個入りで、開けた袋には4個残っています。
未開封の1袋に、余った4個をおまけとしてつけて、330円で出品しました。売れて、手数料と送料を引いて、手元に残ったのは137円です。
労力を考えたら、まったく割に合いません。
それでも出してよかったと思っています。あのゼリーは、置いておいても使い道がありませんでした。 捨てれば家から消えるだけで0円。売ったら、家から消えたうえに137円になりました。
手元に200円も残らなかった物がどのくらいあったかは、売れた200件を数えた記事にまとめました。
赤字になるなら売らない
ただし、ひとつだけ線を引いています。
送料がかさんで赤字になるなら、売りません。 大きくて重いものは、送料だけで1,000円近くかかることがあります。そこまでして手放すくらいなら、別の方法を考えます。
「安くてもいい」と「損してもいい」は違います。
ちなみに、私が実際にどの発送方法をどれくらい使っているかは、販売履歴198件を数えて別の記事にまとめました。結論から言うと、実質2つしか使っていませんでした。
実際にいくらで売れたか
参考までに、私が実際に売ったものと値段を出しておきます。特別なものは何もありません。ほとんどが子どものものと、家にあった不用品です。
| 売ったもの | 売れた値段 |
|---|---|
| 昆虫用ゼリー 6個+おまけ4個 | 330円 |
| 子ども服(プティマイン ジャージ 110) | 650円 |
| ゆめいろリカちゃん | 1,100円 |
| adidasスニーカー 18.5cm | 1,350円 |
| ぬいぐるみセット | 1,499円 |
| レディース夏物 まとめ売り12点 | 2,799円 |
| ポケモンセンター限定のぬいぐるみ | 2,899円 |
100円ショップのものでも売れる
意外だったのがこれです。100円ショップで買ったものでも売れます。
自分では「こんなもの誰が買うんだろう」と思うものほど、探している人がいたりします。廃盤になっていたり、近くの店に売っていなかったり、理由はいろいろあるようです。
値段をつける前に「これは売れないだろう」と自分で判断しないほうが、結果的に家が片づきます。
まとめ売りなら値付けは1回で済む
同じサイズの子ども服は、まとめ売りにしています。
上の表の「夏物まとめ売り12点」は2,799円でした。1枚ずつ売れば、もっと高くなったかもしれません。でも12回値段を決めて、12回説明文を書く必要がありました。
値付けが面倒なら、値付けする回数を減らせばいいという考え方です。説明文についても同じことをしていて、それは1本目の記事に書きました。
迷ったときにどうしているか
値段を決めたあとにも、迷う場面はあります。私なりの判断の仕方を書いておきます。
正解ではなく、あくまで「私はこうしている」という話です。
値下げ交渉が来たら
応じることもありますし、断ることもあります。
断るのは、この2つのときです。
- 送料がかさんで赤字になるとき
- 相手の交渉の仕方や過去の評価が気になったとき
2つ目は、値段の問題ではありません。商品を送ったあとにトラブルになるのを避けたいからです。取引が始まる前なら、断るだけで済みます。
金額そのものは、正直あまり気にしていません。数百円の違いより、気持ちよく取引が終わるほうが大事です。
1ヶ月動かなかったら
出品してから1ヶ月くらいを目安にしています。
それまでに売れなければ、値段を下げます。それでも動かないときは、別のフリマサイトにも出します。メルカリで反応がなくても、別の場所では売れることがあります。
すぐに下げないのは、季節ものだと時期が来れば急に売れることがあるからです。子ども服はとくにそうでした。
売れないときに値下げの前に見ていることは、メルカリで売れないときの見直し順に詳しく書きました。
ちなみにゲームソフトやゲーム機は、1本ずつ出すより、まとめて宅配買取に出したほうが早く片づく場合があります。私はまだ使ったことがないのですが、送料無料で集荷まで来てくれるサービスもあるようです。数が多くて手が回らないときの逃し方として、頭の片隅に置いています。
一桁間違えて出してしまった話
いちばんの失敗はこれです。
iPhone SE(第2世代)の赤い本体を出したとき、14,000円のつもりが1,400円で出品してしまいました。桁をひとつ落としていたんです。
当然、すぐに売れます。気づいたときには、もう購入されたあとでした。
購入してくださった方に「値段を付け間違えてしまいました」と正直にお伝えして、キャンセルしていただきました。相手の方が理解のある人で、本当に助かりました。
ここから学んだことが2つあります。
- 金額の大きいものは、出品ボタンを押す前に桁を数える
- 間違えたら、隠さずにすぐ伝える
安い値段をつけるのは構いません。ただそれは「そのつもりでつけた値段」であるべきだ、と思うようになりました。
よくある質問
相場はどうやって調べますか
メルカリの検索で「売り切れ」に絞り込むだけです。出品中の商品の値段は、まだ誰も買っていない値段なので参考になりません。
メルカリのAIが提案してくる価格は使えますか
目安としては便利です。ただ、状態や付属品の有無までは見てくれないので、売り切れの実例を自分で見たほうが確実だと思っています。
値下げ交渉には応じるべきですか
決めておくとラクです。私は「赤字にならないなら応じる」「気になる相手なら断る」の2つだけ決めています。その場で悩まなくて済みます。
売れないときは何日待ちますか
1ヶ月です。それから値段を下げるか、別のフリマサイトに出します。
100円でも売る価値はありますか
私はあると思っています。捨てれば0円ですが、売れれば家から消えたうえにお金が少し増えます。ただし、使用感がバリバリに出ているものは捨てます。買った人がガッカリするからです。
まとめ
値段が決まらないのは、高く売ろうとしているからでした。
私の決め方は、これだけです。
- 画像検索で同じ商品を探す
- 売り切れだけを見る
- そこから1円〜100円下げる
- 送料を先に引いて、手元に残る額を確認する
手元に137円しか残らなかったこともあります。それでも、家からモノがひとつ減りました。私にとってはそれで十分でした。
説明文が書けなくて止まっている場合は、こちらの記事もどうぞ。写真は撮ったのに出品できない、という状態から抜け出す話を書いています。
まずは1品、値段をつけて出してみませんか。迷ったら、安いほうで大丈夫です。


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